キャンプ人気が高まる中、遠出せずに自宅の敷地や屋内でキャンプをする人が増えています。
いわゆる「おうちキャンプ」と呼ばれる楽しみ方ですが、どうしても山や川でのキャンプと比較すると臨場感に欠けますよね。
そこで活用できるのが、人工芝。
人工芝なら、手軽におうちキャンプをより楽しく快適にできます。
今回は、おうちキャンプを目的に人工芝の設置を検討しているユーザーに向けて、人工芝の魅力や選び方、おうちキャンプの注意点について紹介します。
人工芝がおうちキャンプに最適な理由

まずは、人工芝がおうちキャンプに向いている理由から確認していきましょう。
人工芝の設置を迷っている人はぜひチェックしてみてください。
手入れがほぼ不要で思い立ったときに楽しめる
人工芝の大きなメリットは、手入れがほとんど要らないこと。
日常的な人工芝のお手入れは、パイル(人工芝の芝葉)をブラシで立ち上がらせ、ほうきや掃除機でゴミを取り除く程度です。
きちんと防草処理をして設置すれば、土の上でも雑草が生えてくることはないため、雑草対策や除去も不要。
手間がかかるお手入れをしなくても、思い立ったときにおうちキャンプをすることができます。
人工芝なら屋内・屋外を問わず場所を選ばない
人工芝は設置する場所も選ばない点も魅力です。
天然芝の代わりに屋外に敷くこともできれば、バルコニーやベランダなど下地が土以外の場所にも設置が可能。
戸建てでも集合住宅でも、本当のキャンプさながらのおうちキャンプが楽しめます。
さらに、カーペット代わりに屋内に敷くこともできるため、天気や気温を気にせず、部屋のなかでキャンプ気分を味わうこともできます。
季節や気候に左右されず緑のなかでキャンプができる
人工芝は1年を通して緑の芝がキープされます。
そのため、秋や冬になっても、雪が降っても、いつでも爽やかな気分で、リラックスできる緑のなかでキャンプを楽しめます。
本物の自然環境のなかだと、秋冬になると葉が落ちて茶色い景観のなかでキャンプをしなければなりません。
緑のなかでキャンプをしたい、という人にはぴったりです。
人工芝×おうちキャンプにおすすめの場所

続いては、自宅内でおうちキャンプにおすすめのスポットを紹介します。
もっともおすすめなのはやっぱり「お庭」
お庭がある戸建て住宅の場合は、やはりお庭に人工芝を敷いておうちキャンプするのがおすすめです。
キャンプ用のテント生地は非常に薄いため、硬い地面に設置してキャンプをすると身体が痛くなることが良くあります。
一方で、人工芝はクッション性があるため、テントの中で寝たとしても地面に直接設置するより身体への負担は小さくなるでしょう。
おうちテントはテントで寝ないこともよくあります。
人工芝はそのクッション性から裸足でも歩くことができるため、日中キャンプ気分を楽しみたいという場合にも快適な時間が過ごせるでしょう。
ベランダに人工芝を敷いて「ベランピング」
集合住宅のベランダやバルコニーに人工芝を設置すれば、気軽にベランピングを楽しむことができます。
ベランピングとは、ベランダとグランピングをかけ合わせた造語で、ベランダでアウトドアを楽しむことを指します。
硬いコンクリートのベランダに人工芝が敷いてあれば、テントを設置しておうちキャンプを気軽に楽しめます。
そのほかに、テーブルとイスを用意してアフタヌーンティーやハンモックを使ったリラックスタイム、読書などさまざまな使い方ができるでしょう。
室内に敷いて「部屋キャンプ」もあり
小さな子どもがいる家庭や、気温や防犯性が気になる人などは、屋内で楽しむ部屋キャンプがおすすめです。
部屋キャンプなら大人の目が届きやすいため、小さな子どもだけがキャンプ気分を味わいたいという場合も心配ありません。
なかなかアウトドアで出かけにくいというときでも、家族みんなの気分転換となるでしょう。
おうちキャンプに適した人工芝の選び方

それでは、おうちキャンプをしたい場合、人工芝選びの際に押さえておきたいポイントはあるのでしょうか。
ここからは、人工芝の選び方についてお伝えします。
密度が高く触り心地のいいものが最適
人工芝の種類や価格帯はかなり幅広く、選ぶのは思いのほか大変です。
「できるだけ安いものを」と考えがちですが安価な人工芝は触り心地や耐久性が低いため、あまりおすすめできません。
おうちキャンプでは、人工芝の上で遊ぶ・座る・食事をするなど、肌に直接人工芝が触れやすい傾向があります。
そのため、パイルの密度が高く、触り心地の良い人工芝を選んでおくと良いでしょう。
密度が低いとクッション性がなく、せっかくの人工芝のメリットを活かすことができません。
室内に敷くなら防臭加工されたものがおすすめ
室内に敷く場合、おうちキャンプ以外にも日ごろから人工芝の上で過ごすことになるでしょう。
そのため、人工芝に食べ物や飲み物を落としたり、ゴミや汚れが付いたりしても、悪臭が発生しないように防臭加工されたものがおすすめです。
屋内に敷く場合、日常生活で度々触れるものなので、高品質なものを選ぶようにしましょう。
緑を堪能するならリアルなものを
人工芝でグリーン空間を堪能したいという場合は、天然芝に近いリアルな見た目・質感の商品を選びましょう。
人工芝は1年中緑をキープできる反面、緑が強すぎて人工感を感じやすいデメリットがあります。
そのデメリットを補うため、枯れた芝をイメージした茶色いパイルを織り込んである人工芝や、人工的なテカリを抑えた人工芝などが販売されています。
「人工的で緑過ぎるのはちょっと…」という場合は、見た目・質感も重視するのがおすすめです。
人工芝でおうちキャンプをする際の注意点

数多くのメリットがある人工芝ですが、おうちキャンプの際に気をつけておきたい点がいくつかあります。
最後は安全におうちキャンプを楽しめるよう、注意点を解説します。
バーベキューなど火を扱う際は要注意
一般的に、人工芝の上では火気厳禁とされています。
バーベキューや花火、タバコの火が人工芝に当たると、芝が黒く焦げてしまったり繊維が溶けて固まったりしてしまいます。
燃えにくく作ってある商品が多いため、一気に燃え広がるということはありませんが、危険を伴うだけでなく見栄えが悪くなるため、人工芝の上では火気を使用しないようにしましょう。
でこぼこしていると怪我の原因に…整地はしっかりと
土の上に人工芝を設置する場合、下地をしっかりと整地しないと人工芝まで凸凹が浮き出てきてしまいます。
凹凸ができると、見た目が悪くなるだけでなく、雨が降ったときに水たまりができる原因となります。
さらに、水たまりが頻繁にできると、悪臭やカビが発生につながるため、設置前の整地はしっかり行ってください。
テントを張るときはペグを人工芝に刺さないよう注意を
おうちキャンプでテントを張る場合、固定するためのペグは使用しないようにしてください。
ペグは地面に打ち付けて使用するため、人工芝に穴が空いてしまいます。
空いてしまった穴は、元には戻りません。
人工芝の上でキャンプをするときは、ペグを使わないタイプのテントを使用しましょう。
人工芝で気軽におうちキャンプを楽しもう!
人工芝なら家のなかでも外でも緑のなかでキャンプを楽しむことができます。
一方で、人工芝の上でキャンプをする場合は、快適に過ごすための人工芝選びや使用時の注意点も。
人工芝の設置について不安がある場合は、プロの施工業者に相談するのがおすすめです。

株式会社モノガーデンのゼネラルマネージャー。モノガーデンオリジナル人工芝の商品開発・改良、品質管理責任者。モノガーデンの人工芝施工では主に現場監督を担当、自ら施工もこなす。