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人工芝 公開日:2023.06.06
最終更新日:2023.07.19

人工芝を敷くときに整地が大切な理由と気をつけたいポイント

モノガーデン渡部

土の上に人工芝の敷設を検討している人は、「整地」の重要性をぜひ理解しておきたいところです。
整地の方法や仕上がりによって、設置後の人工芝の見栄えや寿命が大きく変わります。
整地に不備があると、再施工が必要になることも。

今回は、人工芝を敷くときの整地が大切な理由と、適切な施工方法や注意したいポイントをまとめて解説します。

人工芝を土に敷くとき整地が大切な理由

まずは、土の上に人工芝を敷くときに整地がなぜ重要になるのか、その理由について確認しましょう。

人工芝の隙間から雑草が生えてきてしまう

整地が大切な大きな理由として、整地に不備があると人工芝の敷設後に雑草が生えてくる可能性のあることが上げられます。

人工芝を敷く際は、丁寧に除草作業をしたうえで防草シートを張り、最後に人工芝を設置します。
しかし、整地の際の除草処理が不十分だと、人工芝の隙間や防草シートを突き破って、雑草が生えてくることがあります。

雑草が防草シートを破ったり人工芝の下から生えたりした場合、一度人工芝を剥がして、除草処理をしなければなりません。
ムダな手間とお金をかけないためにも、設置時の整地はとても重要です。

人工芝を敷いたときに凹凸ができてしまう

整地が不十分で地面に凹凸がある状態だと、人工芝の表面にも凹凸が現れます。
人工芝の凹凸は離れて見てもかなり目立つことが多く、毎日見るたびに凹凸が気になってしまう可能性があります。

また、人工芝の凹凸がひどくなれば、見た目が悪くなるばかりでなく、足を取られて転びやすくなる恐れも。
見た目も機能性も低くなるので、人工芝を設置する前にしっかりを地面を平坦にしておくことが重要です。

水はけが悪くなり臭いやカビの原因になってしまう

人工芝を設置するための整地では、雨水をうまく排水できるよう水の流れを作ったり、水はけをよくする地盤改良を行ったりします。

人工芝の凹凸がひどくなると、雨水が溜まりやすくなります。
水はけが悪かったり水が溜まりやすいと、悪臭やカビの発生に繋がり、せっかく敷いた人工芝の上で過ごしづらくなる可能性があります。

悪臭やカビは、衛生面はもちろん健康面への悪影響も心配されます。
とくに身体の小さな子供やペットに影響しやすく、アレルギーの発症や体調不良に繋がりかねません。

快適に人工芝を楽しむためにも、適切な整地は必須と考えましょう。

人工芝用に土の地盤を整地する手順

トラブルを防止し、快適に人工芝を敷設するためには、どのような整地が必要になるのでしょうか。
ここからは、人工芝用に土の地面を整地するときの手順を簡単に確認します。

雑草や砂利を全て取り除く

まずは、地面に生えている雑草や砂利を、丁寧に除去します。
先述の通り、雑草は防草シートや人工芝の下から生えてくる可能性があるため要注意。

また、砂利や小石が残っていると地面が平らにならず、人工芝に凹凸ができる原因となります。
砂利や小石もふるいにかけるなどして、丁寧に取り除きましょう。

土を叩いて平らにする

雑草と砂利を除去したら、続いて土を叩いて平坦な地面を作ります。

踏み固めが不十分であれば、地面に凹凸を作る原因となることがあります。
土を平らにする=転圧の作業は、最終的な仕上がりに直結する行程なので、しっかりと叩いて平らにすることが重要です。

山砂などの下地材をまいて高さと水はけを調整する

土を平らにした後、必要な場合には下地材を用いて地面に角度をつけたり、水はけを調節したりします。
おもに地面の水はけが悪いときや排水のために水の流れを作りたいとき、土が柔らかいときに、山砂や再生砂などの下地材が使用されます。

なお、お庭の施工では真砂土を使用することが多いですが、真砂土は水を含むと高密度で固まり水はけが悪くなるため、水はけの調整に使用することはオススメできません。

庭の整地を行うときに気をつけたいポイント

最後は、お庭を整地するときに気をつけたいポイントを3つ紹介します。
自分で整地して、人工芝を設置する場合は特に注意してください。

雑草は根っこから徹底的に抜くこと

雑草は、根っこを残さないように抜いてください。
生命力が強い雑草は、根の一部が残っているだけで再度大きく成長することがあります。

雑草を抜くときに力任せに引き抜いて、根をブチブチと切らないよう注意しましょう。
土が付いたまま全体を引き抜き、後から土を落とすのがオススメ。

しっかりと根っこから徹底的に抜いた後は、除草剤を使って雑草が生えにくい土壌を作っておくとよいでしょう。

雨水升に水が流れるよう「水勾配」を意識する

お庭によっては、降った雨水を排出させるための「雨水升」が設置されています。
雨水升から敷地内の雨水を排水しないと、地面が吸水できる雨量を超えたときに水たまりができる可能性は高くなります。

整地では下地材などを使って、水を流れやすくするゆるい傾斜「水勾配」を作りましょう。
雨水升の周辺だけ水勾配をつけても、他の箇所で水が溜まってしまう可能性があるため、敷地全体で水を排出する流れを作ることが重要です。

トンボや転圧機を使ってしっかり平らに叩く

不要な傾斜や凹凸は水たまりを生むため、あらかじめトンボをかけて平らにしておきましょう。

地面を叩いて固めるときは、レンガで叩いたり足で踏む方法もありますが、広い敷地に施工するのであれば、疲れるばかりで効率的に作業が進みません。
そのため、転圧の作業では、タンパー(転圧機)など機械を使ってしっかりと叩くことが重要です。

下地材を散布する場合は、一度地面を叩いてから、下地材を散布し、再度転圧作業を行ってください。
転圧作業が終わったら地面を固めるために、軽く水をまいておきましょう。

整地で人工芝を快適に使えるかが決まる!

土の地盤に人工芝を敷設する場合、適切に整地しないと後々トラブルになる恐れがあります。

整地をする際は、雑草・砂利を丁寧に除去し、しっかりと転圧することが重要です。
さらに、下地材を入れたり水勾配をつけたりして、水はけに注意する意識も欠かせません。

整地が人工芝の見た目や寿命、使い心地を大きく左右します。
DIYで行う場合は、しっかりと準備をした上で、整地作業に臨みましょう。

ただし、自分で施工したものの仕上がりがよくなく、後から再施工となると、余計な手間とお金がかかってしまいます。
DIYに慣れていない、整地に必要な器具がない、勾配の取り方が分からないといった場合には、整地から行ってくれる人工芝の専門業者に依頼するのもオススメですよ。

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