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人工芝 公開日:2023.07.19
最終更新日:2023.07.19

人工芝で花火はできる?楽しむための方法やNG行為について解説します!

モノガーデン渡部

人工芝を敷いた庭でバーベキューや花火を楽しみたいと考えている方も多いでしょう。
天然芝のように火災が発生するリスクが高い場合と比べて「人工芝であれば火を使っても良いのでは?」と思うかもしれません。

では、実際に人工芝の上でバーベキューや花火などを行うと、火災リスクはあるのでしょうか?
この記事では、人工芝の上で花火やバーベキューなどの火を使用するリスクや対策方法と、人工芝の上で火を使いたい時の準備について紹介します。

人工芝の上で花火はおすすめできない

基本的に、人工芝の上で花火を行うのはおすすめできません。
天然芝のように延焼するリスクは比較的低いものの、せっかく施工した天然芝にダメージを与えてしまう可能性があるためです。

ここからは、人工芝の上で花火をしない方が良い理由や人工芝にどのような影響が出るのか、という点について紹介します。

人工芝の素材は熱に弱い

人工芝に使用されている素材は、ナイロン・ポリプロピレン・ポリエチレンなどのいわゆる「プラスチック」です。

そのため、熱に弱く火を近付けただけで変形したり縮れてしまったりする可能性があります。

また、直接火が当たっていない場合でも、温度が高くなることによって人工芝のシートが変形し、隙間ができる、たわんでしまう原因にもなりかねません。

溶けた部分の景観が悪くなってしまう恐れがあるため、基本的には花火やバーベキューを人工芝の上で行わないようにしましょう。

火の粉で人工芝が痛む恐れがある

「直接火を人工芝に近づけないようにすれば良いのでは?」と感じる方もいるでしょう。

しかし、花火の火の粉がどこまで飛んでいるかを暗い中で確認することが難しいため、翌朝になって人工芝にダメージが見つかる場合があります。

また、花火の火の粉だけでなく、バーベキューであれば炭から出た火の粉や、調理中に高温の油が跳ねて人工芝が傷むケースも少なくありません。

そのため、直接人工芝に火元を近付けない場合でも、飛び散った火の粉や油によって人工芝にダメージを与える可能性があるので注意しましょう。

人工芝が火災の原因になるリスクは低い

人工芝に火花が散ったりした場合でも、基本的には火災の原因になるほど大きく燃え広がることはありません。

人工芝は、一般的に「難燃処理・加工」されているものが多いため、延焼することがほとんどないためです。
しかし、人工芝は燃えにくくなっているものの、全く燃えないという意味ではありません。

たとえば、人工芝下の防草シートや隙間に生えた雑草、人工芝の上に落ちている落ち葉や荷物などには燃え広かる可能性があります。

どうしても人工芝の上で花火やバーベキューを楽しみたい場合は、記事後半で紹介している対策を講じた上で楽しむようにしてください。

人工芝が燃えるとどうなる?

人工芝は燃えにくい素材でできているものの、実際に燃えるとどのような状態になるのでしょうか?
ここからは、人工芝に火が飛び散ったりした際の燃え方や人工芝が受けるダメージについて紹介します。

火種が落ちると繊維が溶けてしまう

基本的に人工芝が燃えると溶けて焦げたような形になり、部分的に穴が開いたような状態になります。

穴が開くほどの状態には至らなくても、芝葉の繊維が溶けてしまい、部分的な変形や芝葉のヨレができてしまうため景観にも影響を与えるでしょう。

また、火種だけでなく上述のように高温の油でも同様に人工芝の繊維が溶けてしまうため、火の元は人工芝から避けておく必要があります。

一度溶けてしまった人工芝の繊維が、元通りに戻ることはありません。
部分的な修繕やシートの敷きなおしが必要になる可能性があるので注意してください。

炭化により黒くなって見た目が悪くなる

人工芝は、燃えて炎が上がるような状態にはなりません。
人工芝に火がつくと、火がついた場所が溶けて黒く炭化し、焦げたような見た目になります。

また、燃えた範囲が広ければシートに穴が開いてしまうなど、ダメージの範囲も広くなるため注意が必要です。

延焼して燃え広がることは少ないものの景観を損ねる原因になるものなので、火の取り扱いには十分気を付けた上で、バーベキューや花火を楽しみましょう。

焦げてしまったら修繕が必要

人工芝が部分的にダメージを受けて破損した場合、修繕作業が必要になります。
また、範囲が広ければシートをまるごと交換する必要が出てくる場合もあるでしょう。

人工芝のシートのみであれば、破損した箇所をくり抜いて新しいシートを設置し、部分的に修繕することは可能です。

しかし、部分修繕すると、古い部分と新しい部分で色味が異なるため、見た目に違いが出てしまいます。

また、人工芝だけでなく、下地として敷いている防草シートにまで穴が開いている場合は、防草シートの修繕や敷き直しも必要になるでしょう。

見た目の変化や修繕にかかるコスト負担のことを考えると、人工芝の上で火を取り扱う際には対策をきちんと講じることが大切です。

人工芝で花火を楽しむための対策

人工芝の上で花火やバーベキューを行う場合、どのような対策をすれば人工芝へのダメージを防ぐことができるのでしょうか?

ここからは、人工芝の炭化や破損を防ぐために欠かせない、火を扱う際の対策方法について紹介します。

コンクリートやタイルのスペースを設けておく

人工芝を設置する際に、将来的に花火やバーベキューを行うことが見込まれるのであれば、コンクリートやタイル敷きのスペースを設けておくことが大切です。

コンクリートなどの上であれば、火花が飛び散っても火事になる心配がありません。
また、コンクリート敷きの駐車スペースなどを活用するのも方法のひとつです。

部分的に耐火性能のあるスペースを作りたい場合、タイルであれば庭の角や凹凸のあるスペースにも比較的容易に施工できます。

庭づくりの段階でスペースを設けられるのであれば、施工業者と話し合っておくと良いでしょう。

ただし、防火タイルであっても人工芝の上に直接敷き詰めるのは、人工芝の劣化を早めてしまったり、タイルが安定しなかったりする原因になるので注意してください。

防火シートを敷く

人工芝の上で花火やバーベキューを楽しみたい場合におすすめなのが、防火シートの活用です。

防火シートは、レジャーシートのように地面に広げて使用できるタイプの製品で、火花が飛んでも燃えることがないように作られています。

防火シートであれば、耐火スペースを設けるためにタイルやコンクリートの施工を行う必要もないため、手軽に利用できる点がメリットです。

また、耐火スペースを設けるのと比べて費用が安く済むため、すでに人工芝を敷いてある場合にも耐火スペースを作り直す必要がありません。

ただし、防火シートは火花が散る程度の熱であれば耐性があるものの、直火を直接当て続けると焦げたり穴が空いたりすることがあるので注意してください。

可能であれば直接火が触れるリスクを防ぐために、シート上でも花火は高い位置で行い、高さのあるバーベキューコンロを使用するようにしましょう。

人工芝で花火をするときは対策を講じた上で楽しもう!

人工芝のお庭は、裸足で歩き回れるためレジャーをするのに最適な場所です。
花火やバーベキューを行う時は、火の取り扱いに充分注意しながら人工芝にダメージを与えないように対策して楽しみましょう。

また、ウッドデッキや自宅の壁などの付近も火災につながる恐れがあるため、少し離れた場所に防火シートを敷くなどして周辺の環境にも注意してください。