お庭のリフォームを考えている人のなかには、砂利を入れるか人工芝を敷くか迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、砂利と人工芝のメリット・デメリットを比較します。
「砂利と人工芝のどっちを選べばいいかヒントが欲しい」「庭に敷いたときの良し悪しを知りたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
庭に砂利を敷くメリット&デメリット
まずは、庭に砂利を敷くメリット・デメリットを確認します。

メリット①形や色、大きさの種類が豊富でアレンジも自在
砂利を敷く大きな魅力は、その選択肢の広さにあります。
ひとくちに砂利といっても、さまざまな種類や大きさ、色があり、お庭の雰囲気や用途に合わせて選ぶことができます。
たとえば、光が反射すると白くキラキラと輝く白玉砂利は、お庭の雰囲気や用途を選ばず使うことができます。
高級感を出したい・和風に仕上げたいなら那智黒石や白馬石、おしゃれな洋風ガーデンを目指すならチョコレートロックやピンク玉の砂利が向いています。
バリエーションが豊富な砂利は、お庭を自由にアレンジしたい人にぴったりです。
メリット②踏むと音が鳴るため防犯効果を期待できる
砂利の上を人が歩くと、石同士が擦れて必ずギシギシという音が鳴ります。
そのため、砂利を敷き詰めることで防犯効果が期待できます。
通常の砂利でも一定の防犯効果はありますが、より効果を高めたい場合は、防犯に特化した砂利を選ぶのもオススメです。
防犯用の砂利は、上を歩いたときの音が76.5デシベル以上鳴るように作られています。
76.5デシベルというと、掃除機の駆動音程度の音量。
空き巣や不審者が心配な、一軒家に住んでいる場合に役立つでしょう。
デメリット①掃除がしづらい
魅力たっぷりな砂利ですが、掃除のしづらさには注意が必要です。
砂利の粒の大きさにもよりますが、石と石の間に入ったごみや枯葉は簡単には取り除けません。
ほうきで掃いても石の間に挟まってしまうため、場合によっては手作業で取り除かなければならないことも。
落ち葉が落ちてくるお庭や、ガーデニングをしているお庭では、掃除の負担を大きくする可能性があります。
デメリット②減ったり変色するため定期的なメンテナンスが必要
敷き詰める砂利の種類にもよりますが、石が削れて減ってしまったり、雨によって変色したりすることがあります。
防犯砂利は軽いものが多く、強風が吹くと飛ばされるということも。
そのため、綺麗な景観を保つためには、定期的に砂利を入れ替えたり追加したりと、メンテナンスが必要です。
とくに防犯砂利は、音が鳴りやすい反面削れやすく粉塵になりやすいという欠点もあります。
使うにつれ粉になっていくので、服や建物、車を汚す可能性があります。
庭に人工芝を敷くメリット&デメリット
続いては、人工芝を敷くメリットとデメリットをみていきましょう。

メリット①1年中緑を堪能でき、裸足で歩ける
人工芝の最大のメリットは、1年中緑の景観を維持できるだけでなく、裸足でも楽しめるという使い勝手の良さにあります。
天然芝は冬になると枯れてしまいますが、人工芝であれば秋や冬でもグリーンの癒し空間を堪能できます。
また、人工芝は柔らかい合成樹脂でできているため、裸足で歩くことも可能。
砂利のように、子供やペットの足を傷つけることもないでしょう。
裸足で歩ければ、お庭に洗濯物を干したり、ちょっと物を取りに行ったりするときにも便利。
休日にハンモックやリラックスチェアを置いて、人工芝の上でリラックスタイムを楽しむこともできます。
メリット②丈夫で掃除もメンテナンスも簡単
ほぼメンテナンス不要で、管理する負担が小さいことも人工芝の魅力です。
人工芝の掃除は、大きなゴミや枯葉はほうきで掃き出し、小さなゴミや取れにくいゴミは掃除機で吸い取ります。
そのほか、食べ物や飲み物のような汚れは、水と食器洗い洗剤で拭き取れるなど、掃除をしやすいメリットがあります。
また、掃除以外の定期的なメンテナンスは、芝葉を立ち上がらせることだけ。デッキブラシで逆毛になるよう撫でるだけなので、だれでも簡単にお手入れができます。
デメリット①一度敷いてしまうと張り替えやアレンジは難しい
人工芝には、一度設置すると張り替えがしにくく、雰囲気や用途に合わせたアレンジが難しいという難点もあります。
お庭に人工芝を敷く場合、しっかりと地面と人工芝を固定するため、一般的にトラブルがあるか寿命が来るかしない限り、人工芝を剥がすことはありません。
また、人工芝にも種類や色のバリエーションはあるものの、選択肢が少ないため、砂利のように自在なアレンジは難しいでしょう。
デメリット②施工にかかる費用が砂利と比較して高価
人工芝は、メンテナンスに労力・お金がかからない一方で、設置にかかる初期費用はかさみがちです。
人工芝の敷設にかかるコストは、天然芝と比較して10倍にもなります。
砂利は高級な天然石を選ばない限り、比較的安価で大量に手に入るため、人工芝を設置するよりは安く導入できるでしょう。
結局砂利と人工芝ってどっちがいいの?選択のポイントとは?
最後は、砂利と人工芝を選びかねている人向けに、選択のポイントをご紹介します。
DIYで庭を自由にアレンジしたいなら砂利
砂利の設置は、除草・防草シートの設置・砂利の敷き詰めと、比較的簡単に行えます。
雰囲気を変えたいときは、他の種類の砂利と入れ替えることも可能です。
そのため、できるだけ安価にDIYでお庭をリフォームしたい人であれば砂利を選ぶのがオススメ。
また、お庭をグリーン以外の色合いでまとめたい人や、アレンジにこだわりたいという人の場合は、人工芝ではなくお好みの砂利を選ぶとよいでしょう。
手間をかけず綺麗な庭を維持したいなら人工芝
掃除の負担を減らしたい人や、手間をかけずに綺麗なお庭を維持したいという人であれば、人工芝のほうが向いているといえます。
人工芝設置はDIYでもできますが、適切な除草や整地、施工を行わないと完成時の見た目が悪くなったり人工芝の寿命が短くなったりします。
人工芝を設置した経験がない人はプロの業者に依頼するのがオススメです。
お庭のリフォームの目的や理想を考慮して砂利・人工芝を選択しよう!

砂利は敷いた後もアレンジができて、防犯対策にもなります。
DIYで庭のアレンジを楽しみたい場合には砂利が向いていますが、手入れが大変なことも頭に入れておきましょう。
一方の人工芝は、季節を問わず緑を楽しめる上、手入れがとても楽。
管理の手間を減らして庭をきれいに維持したい人には、断然人工芝がオススメです。
ただし、一度敷いてしまうとアレンジは難しいことと、初期コストが砂利や天然芝と比べてかかる点に注意が必要です。
砂利と人工芝、どちらも一長一短なので、お庭をどのように使いたいのかしっかり考えて、理想のお庭を実現できる方法を選びましょう。

株式会社モノガーデンのゼネラルマネージャー。モノガーデンオリジナル人工芝の商品開発・改良、品質管理責任者。モノガーデンの人工芝施工では主に現場監督を担当、自ら施工もこなす。