近年、人工芝を自宅に設置する家庭が増えてきています。
ホームセンターやインターネットで気軽に購入することができ、簡単に設置できる製品も多いため、誰でも簡単に人工芝を楽しむことができるようになりました。
そんな人工芝ですが、一軒家とマンションでは設置がしやすい場所、しにくい場所が異なるのはご存知ですか?
一軒家であれば、工夫次第でどんな場所でも設置ができますが、マンションの場合は設置する場所を考える必要があります。
そこで今回は、マンションで人工芝を楽しむコツや注意点をご紹介していきます。
マンション暮らしで人工芝を楽しみたいという方、ぜひ参考にしてください。
マンションで人工芝の施工が可能な場所

マンションで人工芝の施工が可能な場所は、主に以下のようなところです。
- ベランダ
- バルコニー
- 部屋の一部
マンションだからといって、「芝生を設置できない」と決めつけてしまう必要はありません。
適切な方法で適した場所に設置をすれば、マンション内でも人工芝のメリットを受けることが可能です。
おすすめ設置場所はベランダやバルコニー
特におすすめなのが、ベランダやバルコニーへの設置です。
マンションによっては、一軒家より大きなベランダがあることも珍しくありません。
また、ベランダは日常的に出る機会も多い場所ですから、人工芝を敷くことによる恩恵を日常生活の中で受けられるメリットがあります。
マンションのベランダに人工芝を敷くメリットとデメリット
マンションのベランダやバルコニーに人工芝を敷く場合にも、メリットとデメリットが存在します。
それぞれをしっかりと理解した上で、人工芝を選んだり施工の準備を整えることが大切です。
ここからは、マンションのベランダやバルコニーに人工芝を敷く場合のメリットとデメリットを、詳しくご紹介していきます。
メリット1:裸足でベランダを歩ける
人工芝を敷くことによって、ベランダを裸足で行き来きできます。
砂やほこりを気にせずに気軽にベランダに行けるのは、大きなメリットといえるでしょう。
特にお子さんがいる家庭の場合、子供にスリッパを履くよう言い聞かせても、実際はなかなか難しいもの。
そんな場合でも、人工芝の上ならば気にする必要はなくなります。
メリット2:マンションの中で緑を感じられる
人工芝は「人工」で作られている物のため、あまり芝生の雰囲気を味わえないのでは…?と思う方も多いかと思います。
しかし、昨今の人工芝は本物の芝に負けないクオリティで、緑を堪能できます。
高品質な製品なら、天然芝では味わえないレベルの触り心地や景観を、ほぼメンテナンスフリーで楽しむことも可能です。
メリット3:マンションの中で庭造りを楽しめる
マンションは一軒家と違い庭がありませんが、ベランダやバルコニーに人工芝を設置することで、庭造りを楽しめます。
人工芝とガーデニングを組み合わせたら立派な庭になりますし、広いバルコニーの場合、遊具を置くことも可能です。
マンションでも庭造りを楽しめるのは、人工芝の大きなメリットといえるでしょう。
デメリット1:経年劣化で張り替える必要がある
人工芝は、経年劣化によって芝葉の色落ちが発生したり、芝が倒れたりしてしまうことがあります。
芝葉の色落ちが発生してしまった場合には、人工芝の張り替えが必要となります。
ジョイントマットの製品であれば、比較的簡単に張り替えが可能ですが、ロールタイプの場合は一度撤去した上で再度施工が必要です。
ただし、ロールタイプの方が寿命の長い製品が多いため、その分張り替えの頻度は少なく済みます。
デメリット2:水はけがいい製品を選ばないとカビる
ベランダやバルコニーに人工芝を敷く場合、水はけが悪いとカビの原因となります。
カビが発生してしまうと、それが原因で害虫が発生することもあり、非常に不衛生な状態になってしまいます。
水はけのいい製品を選ぶ、設置の際に排水をしっかり意識して設置することが大切になります。
施工に使用する人工芝の選び方と重視すべきポイント

人工芝と一言で言っても、さまざまな種類のものが販売されており、「どれを買ったらいいかわからない」という方も多いことでしょう。
一般的に販売されている人工芝の種類は、大きく「ロールタイプ」と「ジョイントタイプ」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴をお伝えしていきます。
ロールタイプの特徴
ロールタイプの人工芝は絨毯のように丸くなっており、1本で5〜10m分一気に敷くことができます。
統一したデザインの人工芝を敷きたい場合には、ロールタイプがおススメです。
ロールタイプのメリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット
- 継ぎ目が目立ちにくい
- 形を自由にカットできる
- 広い面積に一気に敷ける
デメリット
- 設置に手間が掛かる
- ジョイントタイプと比較すると高価
ジョイントタイプの特徴
ジョイントタイプの人工芝は1枚当たりの面積が小さく、タイルのように組み合わせて簡単に設置ができます。
値段も手頃な上、様々なカラーの製品があるため、自由に組み合わせておしゃれな人工芝に仕上げることができます。
メリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット
- 価格が安く、手軽に設置できる
- 取り外しが容易
デメリット
- 広い面積には向かない
- つなぎ目がはっきり見える
- ロールタイプと比較すると安っぽく感じられる
ベランダやバルコニーに設置するなら不織布のロールタイプがおすすめ
マンションのベランダやバルコニーに設置するなら、ロールタイプがおすすめです。
ジョイントタイプは設置が大変な上、水はけが悪いとカビの原因にもなってしまいます。
また、しっかりと地面に固定しておかないと、風で飛ばされてしまう恐れもあります。
マンションの部屋の中に設置する場合には、ジョイントタイプの人工芝がおすすめです。
手軽に設置できるだけでなく、取り外しも簡単で気分によって自由に付け替えができます。
人工芝を敷いた後に注意すべきポイントと取り扱い方法
人工芝は敷いたら終わりではありません。
敷いた後も適切な方法で取り扱っていかないとすぐに傷んでしまい、人工芝としての魅力が損なわれてしまいます。
重たいものを人工芝の上に置かない
人工芝の上に長期間重たいものを置いておくと、その部分が倒伏してしまい元に戻らなくなってしまいます。
人工芝の上には、極力重たいものは置かないようにしましょう。
メンテナンスをしっかり行う
人工芝はメンテナンスフリーとされますが、全く手入れが不要というわけではありません。
ごみや埃は適度に取り除いてあげることで、より長持ちさせることができます。
人工芝の寿命は製品により様々ですが、長いものでは10年以上使えるものも。
少しでも長持ちさせるために、デッキブラシやほうきで掃くなどして、日頃からメンテナンスしてあげましょう。
傷んだ場所を見つけたら早めに補修を
人工芝が傷んだ場合には、なるべく早めに交換や補修を行いましょう。
ジョイントタイプなら交換も容易ですが、ロールタイプの場合は補修が難しい場合もあります。
その場合は、人工芝施工業者に相談してみるのもおすすめです。
気になるところが見つかったら、放置せずになるべく早めに補修しましょう。
マンションならではの人工芝の楽しみ方を堪能しよう
お庭がないマンションでも、ベランダやバルコニー、お部屋の中で人工芝は楽しめます。
広いバルコニーなら、ガーデニングも思う存分堪能できます。
ここまでご紹介した通り、人工芝にはロールタイプとジョイントタイプの2種類があります。
設置したい場所にあった製品をじっくりと比較検討してから、購入することをおすすめします。
「うまく敷けるか不安…」という場合には、人工芝の専門業者に依頼するのがおすすめです。
設置したい場所に適した製品や施工方法を、プロ目線で提案してもらえます。
マンションだから人工芝は無理、と諦める必要はありません。
むしろ、マンションだからこそできる人工芝の楽しみ方があります!
マンションで緑を楽しむために、ぜひ人工芝の設置を検討してみてください。

株式会社モノガーデン施工管理責任者。雑草剥がしから整地、防草シート敷設、人工芝のカット加工に固定まで、人工芝の施工全てをどんな現場も一人でこなす人工芝のエキスパート。