MONOGARDEN Blog > 人工芝 > 人工芝のカビ対策を解説!カビが生える理由やカビの生えにくい人工芝の選び方も紹介
人工芝 公開日:2021.06.01
最終更新日:2021.11.09

人工芝のカビ対策を解説!カビが生える理由やカビの生えにくい人工芝の選び方も紹介

モノガーデン薮内
人工芝のカビ対策、カビが生える原因とカビを防ぐ施工のコツ

人工芝といえば、天然芝と比べてメンテナンスにかかるお金や手間を大きく抑えられることが、特徴でありメリットです。
手入れに時間をかけられない人や、手軽に庭やバルコニーにグリーンを取り入れたい人に、ぴったりのアイテムです。

しかし一方、人工芝にはカビが発生するリスクもあり、正しい施工とカビ対策が必要となります。

今回は、人工芝を敷くときにぜひ配慮したい、カビ対策について解説します。
カビが発生する原因や、カビが生えにくい人工芝の選び方もご紹介しています。

人工芝にカビが生える?その原因

公園の人工芝のイメージ写真

結論からいうと、人工芝にはカビが生えるリスクがあります。
これは、設置する下地と、施工方法が原因となります。

カビ菌は空気中を含め、どこにでも存在するもの。
とくに、温かく水気や湿気の多い場所では、有機物を栄養にしてどこにでも増殖してしまいます。

人工芝の場合は、コンクリートやタイルなど水はけが悪い下地に設置していたり、水はけに配慮せず施工してしまったといったことが原因となり、雨水がたまってしまって、カビの発生につながります。

人工芝であっても、ジメジメした環境下では、カビが生えてしまうということですね。

人工芝のカビを防ぐためには

カビを防ぐには、酸素・水・栄養・温度のいずれかを抑えることが必要です。

現実的には、酸素を取り除くことは不可能ですし、温度もとくに屋外の場合一定に保つことは難しいでしょう。
また、屋外に敷いた場合、人工芝が雨で濡れることを防ぐことはできません。

以上のことから、カビの発生と繁殖を防ぐためには、カビの栄養となるものを取り除くことが大切です。

小まめな手入れがカビの繁殖を防ぐポイント

カビは、落ち葉やゴミ、ホコリといったものはもちろん、食べカス等も栄養源とします。
また、動植物の死骸や排泄物も、カビ発生の原因となり得ます。

屋外に人工芝を設置している場合は、人工芝の上に落ちた落ち葉やゴミ、ホコリはこまめに取り除くようにしてください。
人工芝の上で食事をする機会がある場合は、食べカスや飲料のこぼれを水で洗い流すことも大切です。

屋内に人工芝を敷いている場合は、水回りに設置しない限り多湿になることはほぼないため、あまりカビの発生を心配する必要はありません。

人工芝のカビを防ぐ施工方法

雨の中土の手入れをするイメージ写真

人工芝を敷いたあとにできるカビ対策は、そう多くありません。
人工芝の最も有効なカビ対策は、「正しく施工すること」です。

ここからは、カビを防ぐ施工方法を紹介します。

水が自然に流れるよう人工芝を固定する

バルコニーやベランダ、屋上など土以外の下地の上に人工芝を敷く場合、水の流れを作って水がたまらないようにしなければなりません。

一般的に、水はけが悪い素材が使われる場合、排水するための排水溝や排水口を用意する、または緩やかな傾斜をつけて自然と水が流れるよう設計されます。

人工芝を敷くときは、この流れを遮らないよう注意が必要です。
水の流れと並行に両面テープまたは接着剤をつけて、人工芝を固定してください。

排水層を作る

土の上に人工芝を敷く場合も、水はけを意識して施工する必要があります。

土の下地の場合、ある程度の吸水性はありますが、一気に排水させることはできません。
雨が降ると水たまりができるのはこのためです。

そのため、土壌の状態にもよりますが、人工芝の施工時には砕石と砂を使って排水層を作るのが一般的です。
人工芝の下に水がたまりにくくなるため、カビの発生を防ぐことができます。

ただし、単に石と砂を盛れば良いというわけではありません。
とくに、庭には排水溝や雨水枡など排水機能が設けられている場合があります。

この場合、排水機能にうまく水を流せるよう排水層を作る必要があるため、専門的な施工知識や技術が必要になります。

カビの生えにくい人工芝の選び方

お手入れや下地に加え、人工芝自体の設計や素材にも注目しましょう。
より品質の良いものを選ぶことで、カビのリスクを下げることができます。

最後は、カビの生えにくい人工芝の選び方を紹介します。

透水性の高い人工芝を選ぶ

先述通り、水はけが悪くなるとカビが発生しやすくなります。
そのため、人工芝自体も水がたまりにくい製品を選ぶことが重要です。

一般的に人工芝には、水を排出するための排水穴が開いています。
しかし、安価な商品のなかには、穴の数が少なかったり、穴の大きさが十分でなかったりと、排水穴がしっかり機能しないものもあります。
また、裏地がゴム製のものより、不織布の人工芝のほうが透水性が高い傾向があります。

以上のことから、人工芝を選ぶときは、透水性に定評のある商品を慎重に選びましょう。
実際の使用感は、メーカーの商品紹介からは判断できない部分もあります。

実際の口コミを十分に確認し、わからない場合はプロに相談するのがおすすめです。

ポリエチレン製・ポリプロピレン製の人工芝を選ぶ

人工芝の素材には、おもにナイロン・ポリエチレン・ポリプロピレンの3種類が使われています。
なかでも、ポリエチレン製・ポリプロピレン製の商品を選ぶことで、カビの発生リスクを下げることができます。

一方で、ポリエチレン製・ポリプロピレン製は、ナイロン製よりも耐久性が高く、屋外での使用に向いています。

ナイロン製は他の素材よりも水分を含みやすいため、カビが生えやすい傾向があります。
耐久性も低いため、屋外での使用には向きません。
柔らかい素材なので、素足で歩いたり座ったりする屋内での使用には向いています。

ただし、ポリエチレン製・ポリプロピレン製であれば絶対にカビが生えないというわけではないため、その他の要素とあわせて総合的に判断しましょう。

抗菌・防カビ性能がある人工芝を選ぶ

さまざまな性能を持った人工芝が市販されており、なかでも抗菌性能・防カビ性能のある人工芝がおすすめです。
通常の人工芝よりも、菌が発生・増殖しにくく、カビの発生を抑える効果があります。

ただし、こちらもカビが発生するリスクはあるため、正しい施工方法や定期的なお手入れは欠かせません。

人工芝には、防炎性能やUV機能など、高性能な商品が数多くあります。
使用するシーンや環境に合わせて選ぶようにしましょう。

ジョイントマットタイプを選ぶまたは水はけマットを使用する

人工芝の形状には、おもにジョイントマットとロールタイプが存在します。

ジョイントマットは地面との接地面の上に土台がついているため、水がたまりにくく、カビ対策として有効です。
ただし、小さな人工芝をつなぎ合わせるため、境目が目立ち人工感が強くなる傾向があります。

ロールタイプは、カーペットのようにロール状で販売されています。
ロールタイプはつなぎ目がなく、土台もついていないため、ジョイントマットよりも水がたまりやすい傾向があります。

ロールタイプの人工芝を使用する場合は、別途水はけマットを地面との間に敷いて土台を作ることで水をたまりにくくし、カビの発生を抑えることができます。

正しい施工と商品選びで人工芝のカビを防ごう!

人工芝にはカビが発生するリスクがありますが、カビが発生しにくい商品を選び、しっかり排水できる施工をすることで十分防ぐことができます。

施工では凹凸ができたり、排水層の排水機能が機能しなかったりすると水がたまるため、専門的の知識や施工技術を持った業者への依頼がおすすめです。

人工芝の寿命は7~10年ですが、商品選びや施工によってはその期間が短くなることもよくあります。

張り直しとなると経済的に負担が大きくなるため、専門的な知識や経験がない人はまずは業者に相談して、どのような商品や施工方法が良いのか確認してみましょう。

モノガーデン最上級人工芝リゾート・ノーブルの無料サンプル請求はこちら