「自宅の庭が殺風景でさみしい」「緑のある生活がしたい」という人は、『人工芝』の活用がおすすめです。
今回は、人工芝を自宅のお庭に敷くメリットや注意点を紹介します。
設置後に、人工芝をきれいに長持ちさせるためのコツについても、あわせて確認しましょう。
人工芝とは?天然芝との違いは?

お庭に芝を敷く場合、人工芝と天然芝と2つの選択肢があります。
まずは、どのような違いがあるのか詳細を確認しましょう。
人工芝・天然芝の比較
天然芝は、植物ならではの魅力があり、季節によって異なる表情をみせてくれます。
天然のもので美しい庭に仕上げたい人、ガーデニングや家庭菜園など土いじりをしたい人におすすめです。
一方、人工芝は、メンテナンスの負担が小さいため、気軽にお庭に芝を敷きたい人に向いています。
どのような目的でお庭に芝を敷きたいのかを考えて、どちらを使うか決めるのがおすすめです。
人工芝・天然芝の比較表
芝葉の長さ | 人工芝:変化しない 天然芝:変化する |
設置可能な場所 | 人工芝:土・コンクリート・タイル・木材 ,etc… 天然芝:土 |
色 | 人工芝:季節によって変化しないが、人工的な色合い 天然芝:季節によって変化するが、自然な色合い |
初期費用 | 人工芝>天然芝 |
手入れの負担 | 人工芝<天然芝 |
ランニングコスト | 人工芝<天然芝 |
寿命 | 人工芝:7~10年 天然芝:0年~上限なし(手入れ次第) |
耐久性(強度) | 人工芝:高天然芝:低 |
肌ざわり | 人工芝:柔らかい~硬い 天然芝:非常に柔らかい |
自宅のお庭に人工芝を敷くメリット
人工芝は、その名前の通り、天然芝に似せて人工的に作られたものです。
おもに、ナイロン・ポリエチレン・ポリプロピレンといった合成樹脂、つまりプラスチックでできています。
人工芝は、天然芝にはない魅力があり、天然芝に向かないシーンや場所でも使用できます。
天然芝は手入れできないが、お庭にグリーンが欲しいという人は、ぜひ人工芝を検討してみましょう。
芝刈りや雑草の手入れの手間がかからない
人工芝は、成長しないため芝を刈る必要がありません。
土に生えているわけではないため、除草剤をまいて雑草対策や処理をすることもできます。
天然芝のように、メンテナンスに時間も手間もかからないため、忙しい人や手間なくお庭に芝を敷きたい人におすすめです。
敷く場所を選びにくい
人工芝は敷く場所の制限がほとんどありません。
お庭はもちろん、車庫やベランダ、屋上、室内にも設置することができます。
天然芝は、日当たりが悪い場所は発育しにくく、お庭の一区画だけ芝がないという状態になりかねません。
また、頻繁に人や車が通る場所も、芝が剥げてしまいがちです。
人工芝なら、お庭の日当たりが悪い場所や通路にも芝を敷くことができるでしょう。
害虫がつく心配がない
人工芝は合成樹脂でできているため、虫がつくことはありません。
芝はイネ科の植物で、ガやコガネムシの幼虫やナメクジなどの害虫がつくケースがあります。
害虫がつくと、食害によって芝が枯れたり、穴が開いたりします。
また、虫を狙った鳥が飛来することも。
農薬や殺虫剤が子どもやペットの口に誤って入ってしまう可能性もあるため、天然芝では注意が必要ですが、人工芝なら心配はありません。
1年中緑の芝をキープできる
人工芝は、天然芝のように季節によって色が変わることがありません。
そのため、1年中緑の芝を保つことができます。
茶色くなった芝が好きではない、ずっと緑のままにしておきたいという人にぴったりです。
お庭に人工芝を敷いた際の注意点

人工芝は天然芝のようなメンテナンスは必要ありませんが、最低限の手入れは必要です。
また、人工芝ならではの注意点も存在します。ここでは、注意点と対策をまとめて確認しましょう。
簡単な手入れを行うと長持ちする
人工芝の手入れは、寝てしまった芝をブラシで起き上がらせる、落ち葉やゴミをほうきで掃き出すといった単純なものです。
大きな手入れは要りませんが、定期的にメンテナンスしないと寿命が短くなってしまいます。
ペットが排泄したり食べ物をこぼしたりしたときは、水洗いで汚れを落としておくことも重要です。
夏は高温になる
夏場に、プラスチックのベンチが高温で座れなかったという経験をした人もいるでしょう。
これは、石油を原料に作られているプラスチックは、熱を吸収しやすい・ため込みやすいという性質を持っているためです。
同様に、プラスチックでできている人工芝も、長時間強い太陽光にさらされると、熱をためて高温になってしまいます。
その温度は、50度以上になることも。
そのため、夏場に人工芝のお庭で遊ぶ場合、とくに子どもやペットがお庭に出る機会がある場合は、打ち水をして冷却するようにしましょう。
また、シェードを設置することで直射日光を遮り、人工芝の温度上昇を防ぐことも有効です。
お庭に敷いた人工芝を長持ちさせる施工時のコツ
長く人工芝を楽しむなら、適切な施工が最大のポイントです。
最後は人工芝を長持ちさせるコツを確認しましょう。
排水層を作ってから人工芝を敷く
人工芝自体はほとんど水を吸わないため、雨が降ったときの排水は土への吸収、または排水溝に流す必要があります。
しかし、土が硬いと水が染み込みにくく、水たまりができてしまいます。
頻繁に水たまりができると、雑菌やカビが発生する原因となるため、施工時に排水層を作って水が直接人工芝の下にたまらないようにしましょう。
排水層は、砕石や少し粗目の砂を積み重ねて作ります。
水はけの良い排水層を作ることが長持ちのポイントとなるため、施工の経験や知識がない場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
水の流れを遮らない
先述のように、人工芝を長持ちさせるためには水の流れに注意する必要があります。
庭に排水溝がついている場合は、排水層や人工芝で排水溝への水の流れを遮らないようにしましょう。
排水溝・排水口の高さギリギリまで砕石と砂を盛るのがポイントです。
水はけの良い商品を選ぶ
一般的に、人工芝には排水用の穴が開いていますが、商品によっては上手く機能しないものもあるため、とくに水はけが良いと評判の商品を選ぶことが重要です。
排水穴が多く、かつ表面には穴の影響がない商品がおすすめ。
裏地に不織布が使われている商品も水を通しやすいため、水はけが良い傾向があります。
実際に現物をみる・口コミを確認する・プロに相談するなど、水はけの良い商品を慎重に選びましょう。
お庭に人工芝を敷くときは業者への依頼がおすすめ!
人工芝をお庭に敷くメリットはたくさんあります。
一方で、使用時や施工時には注意点もあるため、長く人工芝を楽しみたいならプロの業者に依頼するのがおすすめです。
人工芝は、数多くの商品が販売されており、商品選びも簡単ではありません。
施工や商品選びを誤ると、すぐに貼り直しになり、手間もお金も無駄にかかってしまいます。
専門的な施工についてあまり知識がない人は、業者への依頼を検討しましょう。

株式会社モノガーデン施工管理責任者。雑草剥がしから整地、防草シート敷設、人工芝のカット加工に固定まで、人工芝の施工全てをどんな現場も一人でこなす人工芝のエキスパート。