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人工芝 公開日:2023.02.08
最終更新日:2023.02.08

人工芝だけでは雑草対策にならない理由と人工芝で雑草を防ぐ為のポイント

モノガーデン薮内

家の庭などのお手入れで悩みの種になりがちなのが、「雑草対策」です。

雑草対策の1つに「人工芝を敷く」ことがあげられますが、実は人工芝そのものに雑草を防ぐ効果はありません。
そのため、単に土の上に人工芝を敷設しただけでは、雑草防止の効果は得られないのです。

しかし、適切な施工さえすれば、人工芝は雑草対策に大きな効果を発揮します。
今回は、人工芝だけでは雑草対策にならない理由と、人工芝で雑草対策を行う方法をご紹介します。

人工芝だけでは雑草対策にならない理由

人工芝が雑草対策になるという話はよくありますが、実は単に人工芝を敷き詰めただけでは雑草対策にはなりません。
なぜ人工芝を敷いただけでは対策にならないのか、ここではその理由を解説します。

人工芝自体に雑草を防ぐ効果はない

人工芝を敷き詰めれば、一見すると土は完全に人工芝で覆われているように見えます。

しかし、人工芝には水はけをよくするために「透水穴」と呼ばれる小さな穴がいくつも開いています。
この穴が、雑草が育つために必要な日光や水、空気を土に通してしまいます。

雑草をしっかり抜いたとしても、土の中に1つでも種が残っていれば、雑草はまた生え広がってしまいます。
また、風で飛んできた種が穴を通って土に潜り込み、発芽する可能性もあります。

以上のことから、単に人工芝を敷いただけでは、雑草を完璧に防ぐことはできません。

雑草を防げるのは「防草シート」のおかげ

土の地面に人工芝を敷く際、一緒に使用されるのが「防草シート」です。

この防草シートこそが、雑草を生えにくくしてくれるアイテムです。
防草シートは、雑草を育てる原因を遮断する働きをしてくれます。

具体的には、雑草が育つのに必要な日光を遮断します。
雑草は日光により成長が促進されますから、日光を遮断することで雑草の生育を防ぐことができます。

人工芝による雑草対策は、防草シートを使用する場合としない場合では効果に大きな差が出てしまいます。

整地と適切な施工も重要

人工芝を敷いても雑草が生えてしまう原因には、土台となる地盤の施工や人工芝の施工の質も考えられます。
整地や人工芝の施工が適切でないと、土と人工芝の間に隙間ができてしまい、雑草が生えやすい環境になりがちです。

春や夏の雑草が生える勢いはすさまじいですから、こうした施工の不手際が雑草対策の効果を低下させてしまう原因にもなり得ます。
適切な整地と適切な防草シートの敷設、そして人工芝の適切な施工が組み合わさることで、人工芝が雑草対策としてはじめて効果を発揮できます。

対策する上で知っておきたい雑草が生える原因

雑草を生えさせないよう対策を講じる上で大切なことは、雑草が生える原因を知ることです。
なぜ雑草が生えてしまうのか、そのメカニズムを知ることで雑草対策もしやすくなります。

そこでここからは、雑草が生えてしまう原因をご紹介します。

一本の雑草から大量の種がまかれる

一見すると雑草がまったくない地面でも、実は種が植わっていたりすることがあります。
雑草が知らぬ間に生えてくる理由は、見えないところに種が植わっているからです。

雑草一株からまかれる種の数は、一般的に約5万粒とされ、株によっては20万粒もの種がまかれることもあります。
さらに、こうしてまかれた種は約80%の確率で発芽します。

この驚異的な繁殖力の影響で、どれだけ抜いても雑草が次々と生えてきてしまいます。
また、風や鳥、虫が雑草の種を運び込んでくることもあります。

日光が当たると成長する

雑草が発芽する大きな条件のひとつに「日光」があります。
日にあたると植物はよく育ちますが、雑草も同様です。

光によって育つ植物のことを「好光性種子」といい、雑草の多くは「好光性種子」に当てはまります。
そのため、日が当たる場所であればそれだけで生えてくる可能性があります。

雑草の生える範囲が広がるのには、太陽の動きも関係があります。
太陽は東から昇り西に沈むため、日の当たる角度が時間帯によって変わり、さまざまな方向から日が差し込み、結果雑草が生える範囲も広がっていきます。

抜いても根が残っていると再生する

雑草は徹底的に抜いたつもりでいても、土の中に根や茎が残っている可能性があります。
どれだけ抜いても生えてくるのは、そのせいです。

雑草の多くは「多年草」と呼ばれる種類で、冬になると枯れてしまいます。
しかし、根の部分は生息し続けているため、春になるとその根から芽が出てまた雑草が育ってしまいます。

よく知られている通り雑草は生命力の高い植物なので、半端な方法では根絶できません。
徹底的な雑草処理が必要になります。

人工芝で雑草を防ぐ為に大切なポイント

人工芝自体に雑草を防ぐ効果はありませんが、適切に施工を行えば雑草を防ぐ効果を高めることができます。
そこでここからは、人工芝で雑草対策をする際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

整地の際に雑草を徹底的に取り除く

雑草が生えてくる原因は、人工芝を敷き詰める前の土に雑草の根が残ってしまっていることです。
ですから、整地作業の段階で、きちんと雑草を除去しておくことが大切。

地面に少しでも雑草が残っていると、その雑草から放出される種によって雑草が再び生えてきてしまいます。
根が残っていると見えないところからも繁殖してしまいますから、雑草除去をする際はきちんと根まで抜き取るようにしましょう。

雑草の量があまりに多い場合は、除草剤を併用するのも効果的です。
除草剤は液体のものなら即効的な効果が、顆粒のものなら長期的な効果が期待できます。
液体は葉や茎に、顆粒は根に効きやすいので、土の状態に合わせて使い分けると良いでしょう。

日光が届かないよう防草シートを隙間なく敷く

雑草対策として人工芝を敷設する際の重要なポイントは、防草シートを隙間なく敷くことです。

防草シートは雑草の発芽を促す「日光」を遮断するためのものなので、隙間が生まれないように敷き詰めることが大切です。
また、人工芝の土台となる防草シートが丁寧に敷設されることによって、人工芝が剥がれにくくなる効果も期待できます。

継ぎ目に隙間ができないように人工芝を敷く

防草シートを隙間なく敷いたら次に人工芝を敷き詰めていきますが、ここでも隙間なく敷き詰めることがとても重要です。
とくに気を付けたいのが、人工芝の「継ぎ目」の部分。この継ぎ目部分に、隙間ができないに敷くことがポイントです。

継ぎ目の部分に隙間があると、そこから日光が差し込んだり水や虫などが入り込んで、防草シートを突き破って雑草が生えてくることもあります。
人工芝を敷く際は、防草シート同様隙間ができないように施工を行いましょう。

人工芝による雑草対策は整地と防草シートの施工が大切

人工芝で雑草対策を行う際は、整地と防草シートの施工がとても大切です。

人工芝だけでは、雑草を防ぐことはできません。
雑草の再生に必要な日光を、人工芝単体では完全に遮断できないからです。

整地の際に徹底的に雑草を取り除き、防草シートを適切に敷設することで、はじめて人工芝が雑草対策になります。
そのため、整地と防草シートの敷設の質が、人工芝を施工する際には何よりも重要です。

一度人工芝を敷いてしまうと、整地のやり直しや防草シートの貼り直しは簡単にはできません。
雑草対策を目的に人工芝を検討する場合は、事前にプロの専門業者に相談してみることもオススメですよ。

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